海外通販で輸入したクレーンゲーム自作キット。

お久しぶりです。

 

今回は、日本ではあまり扱われていないものを輸入し、それを改造する方法について解説をしていきたいと思います。

 

それがこちらです。↓

https://ja.aliexpress.com/item/4000249747645.html?channel=twinner

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商品ページ

海外通販ならではですが、何とクレーンゲームを自作出来る一式キットが存在するのです!

 

前回紹介したモペッドと似たようなキットです。

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アリエクスプレスやeBayではレートによりますが、1万円あれば買えるようなキットです。

 

コロナの影響で海外通販に影響が及んでいるのか危惧しながらも面白そうなので購入しました。

 

そして2週間後…。

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※DHL配送。

怪しさ満点な小包が届きました…。

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梱包が雑…。

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メイン基板、クレーンユニット、LCD、キーシリンダー諸々。

二週間前注文したクレーンゲームキットが海を渡ってやってきました!全部一式揃っていて、2万程で購入出来るのでかなり安いと思います。

 

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台湾製という事もあるのか、メイン基板上に実装されている半導体は非常に綺麗にはんだ付けされているようです。

 

問題は動くかどうかです。取説も何も無い上にこの基盤に関する書類が全く無いので、配線作業に苦労しながら格闘した結果…。

 

問題無く動きました!!!

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クレーンもしっかり動きセンサー類の動作も問題ありませんでした!

 

ただ、一つ気に入らない点があります。それは、

音楽がダサい。

中国語のよく分からない曲が使われていてあんまり好みじゃないです…。

また効果音も凄くチープな感じが否めません…。

どうにかこうにかして音源を変えられないものかと基板に実装されているICの品番を調べるうちに段々分かってきた事があります。

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WT588D-20SS

この基板には”WT588D-20SS”という音声チップが使われており、外部にはwinbond製のSPIフラッシュメモリが使われています。

 

このWT588Dという品番を調べた所、WT588D-16Pという音声モジュールと同じものだという事も判明しました。

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WT588D-16P

この音声モジュールは一見するとDFPlayer Miniと似ていますが、全く別物の音声モジュールです。

同じ音声チップならワンチャン曲や効果音を変えられるのでは?!!

と思ったわけです。正直、基板を壊すリスクが伴うのでなかなか勇気がいりますが、どうしてもやってみたかったので、挑戦してみました!

という事で、代理で輸入していただきました。

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正常に動くか保障付かなかったので、念の為に音声モジュールも。

結果としては問題無く音が鳴りました!

 

ROMライター自体の動作は確認が取れたので、さっそく作業に取り掛かります。

この基板について何の情報も無いのでリスクが高く緊張しましたが、成功すれば大きな一歩前進です!!!

ROMライターをよく見ると…?

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ここに7Pヘッダーピンがあります。

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ここにもあります。

 

データシートを見ながら解析してこれが何なのか判明しました。

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ROMライターに繋ぐ端子

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やはり思惑通りROMライターに繋ぐための端子でした。

この配線図を見て確信しました。

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さっそくROMライターとメイン基板を繋ぐための配線を作りました。

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音声チップとライターを繋げられたので、”WR588D VoiseChip”というソフトを使用し、認識出来るか試したら無事に成功しました!

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制御方法についてですが、基板の配線を見る限りだと”Tree Line Mode”で間違い無いと思います。

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この写真の場合は間違っていますが、音声ファイルは8つあり、”Equation”の番号毎に音声を配置しないと正常に音声が鳴りません。

00H:Standby Sound1

20H:Standby Sound2

40H:Down Sound

41H:Up Sound

42H:Catch Sound

43H:Coin Sound

44H:Prize Sound

45H:Error Sound

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結論から申し上げると無事に音源を変える事に成功しました!

はじめは音が鳴らなくなってしまい、かなり焦りましたが…。

かなり試行錯誤を繰り返しましたが、Equationの欄が今回のキーポイントでした。

自分の好きな曲に変えました。

※一部オリジナル音源使用。

最初はどうなる事かと本当に不安でしたが、無事に成功して安心しました!

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ちなみに根本的な話ですが、なぜこのキットを輸入したかというとガチャガチャサイズのクレーンゲームを作りたかったからです!!!

 

音源も変えられましたし、これで筐体の制作に移る事が出来ます!!

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

最後に。昭和頃によく見かけたラッキークレーンのようなクレーンゲームを制作し、完成したので良かったらご覧ください。


www.youtube.com